美男美女の方がやっぱり得?心理学的にみたメリット・デメリット

倫理憲章の改定で、2016年4月入社の就職活動が3カ月後ろ倒しになりました。

就職活動に関して検索すると、「美男美女の方が有利」という話が出てくることがあります。

「※ただしイケメンに限る」なんて言葉もあるように、見た目による恩恵は大きいという認識は広まっているようです。

 

清少納言の枕草子にも

「説経の講師は顔よき。講師の顔をつとまもらへたるこそ、その説くことのたふとさもおぼゆれ。ひが目しつればふと忘るるに、憎げなるは罪や得たらむとおぼゆ。このことはとどむべし。少し年などのよろしきほどは、かやうの罪得がたのことはかき出でけめ、今は罪いとおそろし。」

という一節があります。

「説経の講師は、顔の美しい人に限る。講師の顔を見つめていてこそ、説教のありがたみも理解できるというものだ。でないと、よそ見してしまって聞き忘れてしまうので、顔の悪い講師の説教を聞くとちゃんと聞けずに罪を犯しているような気分になる…」

と語っています。

昔からこのような感覚があったなんて、なんだか悲しくなります。

私はイケメンではないので…

 

さて、今回はこの美男美女の問題を心理学的に解説してみたいと思います。

事細かに見ていくと切りがないので大雑把にまとめてみました。

 

 

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美人やイケメンのメリット

まずは、見目麗しいとどんな得をするか見ていきましょう。

 

初頭効果やハロー効果の恩恵を受けられる

これが一番大きな恩恵でしょう。

 

初頭効果は、最初に与えられた情報が強く記憶に残ってしまう心理効果のこと。

第一印象のイメージがなかなか抜けないのは、この初頭効果の影響です。

参考:Asch, Solomon E. “Forming impressions of personality.” The Journal of Abnormal and Social Psychology 41.3 (1946): 258.

 

ハロー効果とは、際立った特徴に引きずられて他の評価が歪められてしまう心理傾向のことです。

見た目が清潔で爽やかだと性格まで爽やかそうだと思われたり、有名な大学を卒業している人は学力以外も優れていると思われたりすることがあります。

これはまさにハロー効果によるものです。

逆に、欠点に引きずられて悪い印象を持たれることもあります。

目つきが悪いと不良と間違われてしまうとかですね。

参考:Thorndike, Edward L. “A constant error in psychological ratings.” Journal of applied psychology 4.1 (1920): 25-29.

 

面接や人と会う時は身だしなみを整えろとよく言われていますが、それはこれらの効果が理由なのです。

 

初見の場合、美男美女は良い印象を持たれやすい傾向にあります。

容姿が整っているというだけで、知的に見えたり、性格が良さそうと思われることが多いのです。

何とも羨ましい限りです。

 

精神的に余裕が生まれやすい

もう1つのメリットとして、余裕ができるという点が挙げられます。

 

人間の持つ欲求の中には、名誉欲というものがあります。

これは、「人より上に立ちたい」「かっこよく、あるいはかわいく見られたい」といった欲求です。

 

この欲求が満たされていないと、自分を良く見せようと必死になる場合があります。

卑屈になってしまうなんてことも…

 

容姿が並以下の方に比べれば、美男美女は最初からこの欲求がある程度満たされているようなものなので、心に余裕が生まれやすいと言えます。

もちろん、個人差はあります。

 

美人やイケメンのデメリット

それでは続いて、デメリットの話をしましょう。

 

ロス効果の影響を受けやすい

プラス面とマイナス面の差が大きいほど印象に残りやすいという心理効果があります。

それを「ゲイン・ロス効果」と呼びます。

ゲインが得る、ロスが失うですね。

参考:Aronson, Elliot, and Darwyn Linder. “Gain and loss of esteem as determinants of interpersonal attractiveness.” Journal of experimental social psychology 1.2 (1965): 156-171.

 

例えば、電車やバスで、不良っぽい人やガラの悪そうな人が席を譲っていたら少し驚きませんか?

この場合は、普通の人が席を譲るよりも強烈に印象に残ります。

さらには、「なかなかいいやつじゃないか」と好印象を持たれます。

このようなギャップが良い印象を与える効果を、ゲイン効果と言います。

 

そして、ロス効果はゲイン効果の逆。悪い印象が残ります。

期待外れなものって印象に残りますよね?

これはロス効果によるものです。

ギャップによって、必要以上に印象が悪くなります。

 

美男美女は、第一印象が良いため、失敗すると予想以上に評価が下がることがあります。

 

これに関しては、性格や能力といった内面もしっかり努力していれば良いので、然程大きなデメリットとは言えないかもしれません。

とりあえず、見た目だけは良いといったタイプにならないように気を付けましょう。

 

嫉妬の対象になりやすい

もう1つ、デメリットを挙げるとすれば、嫉妬されることでしょうか。

妬みや嫉み、僻みといった負の感情は、自分から見て優れているものや自分にないあるいは足りないものを持つ人に対して向けられます。

これだけは、相手の問題なので解決するのは難しいです。

 

目立たないようにする、相手を褒める、謙遜する等様々な方法があると思いますが、それでも嫉妬の感情が収まらない人もいるんですよね。

褒めたり謙遜しても嫌味と受け取られたり…

このような感情を持つ人はプライドの高い場合も多く、自分が負けているということを素直に受け止められないのです。

人間って本当に面倒くさいですよね。

 

いっそのこと、開き直って気にしないぐらいの方が良いのかもしれません。

相手にしないどころか、嫉妬していることを指摘して「あなたも頑張ってみたら?私は努力したよ」みたいな。

もしかしたら、相手の方が興味を失ってくれるかも?ダメかな?

逆に恨まれるか(笑)

 

結局、一長一短

結論を述べると、心理学的な観点でも結局のところ一長一短だということです。

それでも、不細工であるよりはデメリットは少ないのですが…

 

端正であろうが不細工であろうが、損得勘定や他人との比較ばかり考えるのではなく、ひたむきに自分を高める努力ができるのが一番の理想ではあります。

いつか自分もそんな人間になれたらと思っています。

 

今回は短めですが切りが良いのでここまでとします。

この度もお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

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