【アトピー性皮膚炎治療】黄色ブドウ球菌の研究や新薬(デュピルマブ、コレクチム軟膏)の登場など進展が相次ぐ!
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私も悩まされている「アトピー性皮膚炎」。
最近、色々とアトピー治療に進展があって大変嬉しく思っています。
悩んでいる人は皆知っていると思いますが、軽く記事にしておきます。
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最近のアトピー治療に関する明るいニュース
「痒くて眠れない」「人前で肌を晒したくない」等々、アトピーで様々な悩みを抱えていることでしょう。
最近になって、アトピーに関する研究や新薬の登場が相次いでいるので、紹介していきます。
「黄色ブドウ球菌」や「コリネバクテリウム」の異常増殖を抑えることが有効と判明!
アトピー性皮膚炎の一因として、「黄色ブドウ球菌」や「コリネバクテリウム」という細菌が異常増殖することで起こるという研究発表がありました。
慶應義塾大学とアメリカ国立衛生研究所(NIH)の共同研究で、2015/4/22に米科学誌イミュニティーに掲載されました。
研究チームは、まずアトピー性皮膚炎によく似た症状を示すマウスを遺伝子操作で生み出したのだとか。
そのマウスの皮膚を観察したところ、様々な細菌群の中で「黄色ブドウ球菌」や「コリネバクテリウム」が異常繁殖して発症に至ったそうです。
そして、これらの細菌が増殖しないように抗生物質を投与したところ、マウスのアトピー性皮膚炎の症状が抑えられたとのこと。
これにより、新たな治療法の確立に期待が集まっています。
これは非常に喜ばしいことではあるのですが、正直「やっとか…」と思わずにはいられません。
というのも、黄色ブドウ球菌などの細菌増加が影響しているという説は随分昔から指摘されていたんです。
Google Scholarで検索してみると、日本の論文に限定しても1990年代には黄色ブドウ球菌に関する論文がいくつも出ているのが分かります。
参考例:アトピー性皮膚炎患者における黄色ブドウ球菌特異 IgE 抗体と黄色ブドウ球菌由来物質による貼付試験
なので、喜びよりもやっと実験で証明されたかという思いが強かったのです。
研究者の方々、ごめんなさい。
実験が大変なことは分かるのですが、長年悩まされているもので…
とはいえ、動物実験などによる検証はほとんどされていなかったため進歩であることは確かです。
ここから更なる発展があることを祈るばかりです。
さて、この実験では抗生物質を使うことでマウスの症状に改善が見られたわけですが、安易に抗生物質に手を出すのはおすすめできません。
扱いが難しいため、きちんと医師と相談しましょう。
そういえば、リンデロンVG軟膏などには抗生物質が配合されていた気がしますが、あれらで劇的に良くなったという話はあまり聞きませんね。
少量塗布するだけでは不十分なのでしょう。
抗生物質なので、沢山使ったり内服したりするのはちょっと怖いですね。
私としては、塩化マグネシウムを使ってみることをおすすめします。
塩化マグネシウム入りの入浴剤を使う治療法は以前から試されています。
塩化マグネシウムには黄色ブドウ球菌などを除去する殺菌効果があります。
また、マグネシウムは皮膚の健康を保つのに不可欠な存在でありながら内服しても皮膚にまで行き届きにくいそうで、直接皮膚に塗布することでそれを補えます。
私の場合は、コスパなどが理由で入浴剤などは使っていませんが、塩化マグネシウムを豊富に含むにがりを少量入れた手作り保湿剤を使っています。
結構私には合いました。
その保湿剤の詳細は別の記事に書こうと思います。
デュピルマブ(デュピクセント)が登場!
現在もっとも注目されている治療薬は、「デュピルマブ(デュピクセント)」でしょう。
日本では2018/1/19に承認されました。
これは、アトピーや喘息などのアレルギー疾患の原因物質とされているインターロイキン-4(IL-4)やインターロイキン-13(IL-13)の働きを抑える注射薬です。
最初にかなりの効き目があり、使うごとにその効果を感じにくくなるようです。
従来の塗り薬や保湿による治療も合わせて行うことで高い効果が見込めるとのこと。
ただ、私は色んな理由があって様子見してます。
一番の理由はまだお高いということ(笑)
興味はありますが、もう少し他のものを試してからでも遅くないと思っています。
高い効果を上げているのは確かなので、中~重症の方やお金に余裕のある方は検討してみると良いでしょう。
デュピルマブの有効性が確認されて以降、これに続く抗体医薬の開発が盛んになってきているようです。
最近だと、中外製薬のネモリズマブがニュースになっていました。
デルゴシチニブ(コレクチム軟膏)が登場!
日本たばこ産業(JT)が作った新しい塗り薬「コレクチム軟膏(一般名:デルゴシチニブ)」が2020/1/23に承認されたという発表がありました。
「コレクチム軟膏」はJAK阻害薬に分類される薬で、今までのステロイドやタクロリムス(プロトピックなど)とは異なる第三の外用薬です。
細胞のシグナル伝達で重要な役割を担うJAK(ヤヌスキナーゼ)の働きを阻害して、免疫の過剰反応を抑制します。
関節リウマチや潰瘍性大腸炎などの治療薬として承認されたJAK阻害薬はいくつかありましたが、アトピーの治療薬で承認されたのは「コレクチム軟膏」が世界初です。
ステロイドやタクロリムスと比べると、皮膚萎縮などの副作用やヒリヒリとした刺激はほぼないとのこと。
炎症を抑える効果についてはアプローチ自体が異なるため単純比較はできませんが、比較的弱めなようです。
長期的な利用に適している薬と言えます。
ステロイドで一気に症状を抑えた後、コレクチムに切り替えて治療していくのが良さそうですね。
私は今のところ使う予定はない(他を試している最中)ですが、選択肢が増えるのは嬉しい限りです。
以上、最近進展のあったアトピー治療に関する話でした。
アトピーは様々な原因が考えられる病気のため、克服までは道のりはまだまだ遠いでしょう。
それでも、一気に進展したことは大変喜ばしいことです。
完全に他力本願ですが、全てのアトピー患者が救われる治療法が早く確立されることを祈ってます!
半分以上は自分のためですが(笑)
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