WordPressをやめてHTML/CSSを手打ちするようになった話
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今回は、このブログでWordPressを使うのをやめた件について語ろうと思います。
このブログの始まりは、2014年の末頃に作ったSeesaaブログ(無料ブログ)。
その後、無料ブログからWordPressへ移って長年運営していたのですが、去年(2022年)にブログの大改築を行って静的サイトへと生まれ変わっています。
もう直ぐ9年が経とうというブログですが、実は"HTMLや本文をテキストエディタで手打ちしてアップロードする"という古の手法を今は使っているんです(笑)
何故、WordPressをやめてまでそんな面倒なことをしているのかを備忘録として残しておこうと思います。
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WordPressをやめた理由
簡単にブログを生成でき、プラグインを使えば様々な機能が簡単に実装できるWordPressは非常に優れたツールであることは間違いありません。
ですが、機能が沢山あるからこその問題点も存在します。
それ加えて、個人的な事情やブログの運営状況を考慮した結果、WordPressをやめることにしました。
細かく理由を挙げると長くなるので、大きな要因だけ抜粋します。
動的サイトである必要がない(更新頻度と記事数が減った)
ブログを大改築する際、最初に着手したのが記事の削除と統合です。
くだらない記事や時が経って内容が正確でなくなった記事を削除したり、類似記事や複数に分散していた記事を統合したりしたわけです。
その結果、記事数がかなり減りました。
そうなった時、「わざわざWordPressで管理する必要はあるのか?」という疑問が私の中で生まれました。
記事数が多ければ、管理のしやすいWordPressを使い続けていた可能性が高いでしょう。
さらに、更新頻度が非常に低いことも大きな要因です。
最初の方こそ、大したことない話題も記事にしていたので更新頻度が高かったのですが、それも長く運営していくうちに徐々に下がっていきました。
特に目的があってブログをやっていたわけでもないので、当然の結果です。
記事数が少ない上に更新頻度も低いのでは、WordPressを使う意味がほとんどありません。
むしろ、その都度ページを生成する動的サイトであることで、表示速度などのデメリットの方が大きくなってしまっている状況でした。
今は静的サイトになったので爆速です(笑)
不正アクセスやハッキングの対策が面倒
WordPressを使うデメリットの中でも特に煩わしかったことが、セキュリティ関連です。
これがWordPressをやめた一番の理由と言えるでしょう。
以前の記事でも触れていますが、大した知名度もなくアクセスが少ないこんなブログでさえ不正アクセスが結構ありました。
もちろん、Basic認証や各種セキュリティの導入、ログインURLの変更、WordPress本体や各種プラグインの定期的な更新などを徹底すれば問題はそうそう起こりません。
しかし、更新頻度が低い現状でそれらに気を遣うのは非常に億劫だったんです。
その結果、基本は静的サイトにして、一部の機能をPHPなどで動的なものにしようと思い至ったわけです。
この時点で、WordPress以外のCMSも選択肢から外れました。
「ブログをやるならとりあえずWordPress」みたいな風潮がありますが、本当にそこまでの機能が必要なのかは一度じっくり考えた方がいいと今では思いますね。
何故、わざわざ手打ちしているのか?
「静的サイトにするからCMSを使わないというのはわかる。でも、何で手打ち?」と思った方も多いでしょう。
これにもいくつかの理由があるのですが、重要なものを一つだけ挙げます。
他のツールは、新しく覚えることや制約があって面倒
静的サイトを運用するにしても、他にも選択肢はあります。
今だと静的サイトジェネレータ(SSG:Static Site Generator)がメジャーでしょうか。
しかし、そういったものでも多少のコーディングは必要です。
さらに言えば、軽量マークアップ言語は表現の幅が狭いため、結局HTMLを書くことになるなんて状況も少なくないそうです。
それなら、最初からHTMLを手打ちしても手間は変わらないかなと(笑)
静的サイトジェネレータ自体には興味があるので、別のブログなどを始めることがあれば使ってみようとは思っています。
HTML/CSS手打ちの方が寿命が長そうというのもありますね。
何かしらのツールやプラットフォームを利用する場合、突然サービスが終了して使えなくなるリスクを伴います。
WordPressがブロックエディタに変わったように、仕様が変更される可能性も大いにあり得ます。
そういう心配や煩わしさが面倒に感じるんですよ(笑)
もちろん、HTMLも5やLiving standardといったように変化していますが、ツールなどに比べればその頻度や変更箇所は少ないです。
HTML/CSS手打ちの面倒な点
さて、ここまで読んだ方やCMSをやめたいと思っていた方は、HTMLの手打ちに興味を持ったかもしれません。
「表示速度が高速でセキュリティも強い。さらに、ツールなどより寿命も長い」と聞くと、メリットが多いようにも感じるでしょう。
しかし、手打ちは面倒なことも非常に多いです。
やろうという方はほとんどいないと思いますが、一応デメリットもお伝えしておきます。
手打ちのデメリットは数多くありますが、やっていて特に億劫だった点を抜粋すると以下の三つに絞られます。
- ブログデザインなどの土台の構築
- 記事一覧やサイトマップの更新
- 共通部(複数ページにわたる修正があった際)の更新
それでは、一つずつ説明していきます。
ブログデザインなどの土台の構築
まず、手打ちの場合はデザインなどの土台となるものを用意する作業がかなり面倒です。
ブログを立ち上げる際は、他の手段(WordPressなど)でもある程度の労力は必要なのですが、手打ちは特に手間がかかりました。
もちろん、ブログ風のHTMLテンプレートやコード生成AIを活用して、尚且つコード部分はあまり弄らないのであれば相当楽にはなります。
しかしながら、直感的な操作で準備を進めやすいWordPressなどと比較してしまうと面倒と言わざるを得ません。
私の場合は、テンプレートを使ったにも拘わらず、自分で一から書くのと変わらないくらいコードを弄ってしまったのが原因なのですが(笑)
記事一覧やサイトマップの更新
二つ目は、新しく記事を作成した時に付随する更新作業です。
手打ちすると言うと、「新しい記事の作成とそのアップロードが面倒なのでは?」と感じる方が多いと思いますが、実は記事"自体"の作業は然程面倒ではありません。
できるだけ文章などの入力だけで済むようテンプレートを整えてありますし、アップロードもFTPソフトで簡単にできます。
本当に面倒なところは、新しい記事を作った際に新着記事欄や記事一覧、サイトマップも更新しないといけないことですね。
WordPressなどは作成した時に記事へのリンクが自動的に作られますが、手打ちの場合は自分で追加しないといけません。
これがなかなかに煩わしいです。
正直、更新頻度が低いからやれているところがあります。
共通部(複数ページにわたる修正があった際)の更新
残る一つは、デザインの変更など複数ページに関わる更新があった場合の作業量の多さです。
そのような更新は頻繁に起きることはないと思いますが、必要になった際はかなりの時間を要します。
一つ一つHTMLファイルを開いて更新するわけですから、結構な重労働です。
WordPressなどであれば、共通部の更新は一つ更新すれば全てのページで反映されるので非常に簡単です。
稀に反映がうまくいかずに全ての記事で更新ボタンを押さないといけないこともありますが、それでもクリックをポチポチと繰り返すだけで済みます。
手打ちの場合は、コピーした記述をペーストする作業などがあってどうしても工程が増えますからね…
最近あったのは、広告を利用している旨の一文の追加(ヘッダー下のやつ)ですね。
記事数が少なくて良かったと心底思います。
このように手打ちは面倒なので、やるならそれなりの覚悟がいるでしょう。
ブログを静的サイトで運営したいなら、素直に静的サイトジェネレータを使うのが得策だと思います(笑)
というわけで、WordPressを使うのをやめた話でした。
この先、当ブログがどのようになるかはわかりませんが、しばらくはHTML手打ち更新が続くでしょう。
見辛い部分もあるかとは思いますが、今後ともお付き合いいただければ幸いです。
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