初対面の人との接し方 パーソナルスペースを意識しましょう!まずは、心よりも物理的な距離感に気を付けるべき
更新日: 公開日:
良好な対人関係を築くことは、なかなか難しいものです。
それを成し遂げる為には、考えなければいけない事が沢山あります。
その中で、今回は相手との距離感を掴む為のお話をしようと思います。
スポンサーリンク
コミュニケーションにも種類がある
一口に「コミュニケーション」と言っても、学術的には様々な分類があります。
今後も話題に出すと思うので、2つの大きな分類を説明しておきます。
バーバルコミュニケーション
バーバルコミュニケーションは、別名「言語的コミュニケーション」と呼ばれます。
その名の通り、言語を介するコミュニケーションのことです。
会話はもちろん、手紙やメールもこちらに分類されます。
ノンバーバルコミュニケーション
ノンバーバルコミュニケーションは、ノン(~でない)と付くことから分かると思いますが、先ほどの逆です。
別名「非言語コミュニケーション」といい、言語を介さないコミュニケーションのことです。
表情やジェスチャーなどが当てはまります。
今回はこのノンバーバルコミュニケーションの中で、私が重要と思うものを一つ紹介します。
パーソナルスペースを意識しよう!
さて、ここからが今回の本題です。
初対面の方との接し方は難しいですよね。
私も得意な方ではありませんが…
そんな私でも意識していることがあります。
それは「パーソナルスペース」です。
パーソナルスペースは、他人に近づかれると不快に感じる空間のことです。
縄張り意識(テリトリー)と言った方が分かりやすいでしょうか。
閑散とした飲食店や交通機関で、知らない人が隣に座ってきたら嫌ですよね。
これは、パーソナルスペースに踏み込まれている為に不快感を覚えるのです。
この空間・距離を把握できれば、どれだけ相手に受け入れられているか(心の距離感)も自ずと掴めるということです。
相手に好印象を与えたり仲良くなったりすることが目的であれば、まずは不快感を感じさせないようにするのが鉄則です。
そのために、パーソナルスペースという"物理的な距離"に注意を払っておきましょう。
パーソナルスペースの範囲は男女差がある
パーソナルスペースですが、男女でも違いがあります。
男性は楕円形で、左右や後ろよりも前方を気にする。
女性は円形で、前後左右の差はあまりない。
という傾向があるようです。
また、様々な研究で"男性の方がパーソナルスペースが広い傾向がある"と言われています。
例えば、鎗木晶夫氏の「パーソナル・スペースの基礎的研究 (I)」によれば、同性同士が近づいた際、同じ距離でも女性の方が気疲れしていないとのこと。
また、一般的には親密な相手に対してはパーソナルスペースが狭くなり、近付いても不快になりません。
逆に嫌っている相手に対しては広がり、距離に関わらず視界に入るだけで不快に感じたりもします。
しかし、これはあくまで傾向であって、個人差があり正確なことは言えません。
「なら、どうするの?」という話ですが、正直経験で覚えるしかないと思います。
特に、初対面の人に対しての距離感を養うのは難しいものです。
一応、相手に不快感を与えないよう私が意識していることを書いておくので、参考程度にどうぞ。
お互いが手を伸ばして握手できるくらいの距離を保つ
私は、初対面の方と話す際は"お互いが手を伸ばして握手する距離かそれ以上を保つ"ようにしています。
何故握手かと言えば、単純にビジネスなどでもよく経験する距離だからです。
私の経験上、初対面でもこの距離なら受け入れてくれる人も多いです。
ダメなこともありますが…
まずは、この握手の距離を保って様子を見ます。
相手がパーソナルスペースの広い(警戒心の強い)方の場合、向こうから近づいてくることはほとんどありません。
むしろ、距離を取られることも多いでしょう。
そのような場合は、相手の取った距離を維持して会話しましょう。
離れられても、こちらから向かって行ってはいけません。
相手から距離を縮めてくる場合、元々パーソナルスペースが狭いか多少心を開いてくれている可能性が高いです。
そのような方が相手なら、ある程度時間が経った段階で会話を続けながらこちらから少しずつ距離を詰めてみましょう。
ダメな領域まで侵入すると、自ら離れるなどの拒否反応を示すはずです。
そのサインは見逃さないようにしましょう。
そうしたら、それ以上近づかないようにして会話します。
そうやって、徐々に慣らしていくことでいずれ友達同士が話す距離に近づくはずです。
※相手にこちらが距離感を測っているとばれないよう心掛けましょう。
それから、気を付けたいのが2回目。
初対面である程度距離を詰められたからといって、2回目に会った時にその距離から始めるのは止めておきましょう。
とりあえず、2回目もある程度距離を開けるようにしましょう。
1回目で弱まった警戒心がリセットされていることがままあります。
そんな状態でこちらから踏み込んでしまってはそれまでの努力が無に帰します。
意識しなくてもお互いが自然と近寄れるようになるまで何回でも繰り返しましょう。
まるで我慢比べのようですが、焦らず頑張ってください。
これに慣れれば、そこまで思案することもなく相手との距離感を読み取れるはず?です。
P.S.
パーソナルスペースをうまく把握するのはなかなか難しく、習得には時間が掛かると思いますが頑張ってください。
中には、パーソナルスペースに踏み込んでも不快に感じさせない才能の持ち主もいるようですが…
なんとも羨ましい話です。
暇があれば、人間観察などをしてみるのも良いと思います。
例えば、男性は公共のお手洗い(小)に行った時、便器1つ以上間を空ける人が多いです。
隣が知人の時や混んでいる時以外、ほとんどの男性はこのように移動しているはずです。
女性には通じない話ですが、知人の男性に聞いてみると多くが同意すると思います。
自分がそうでなくても、他人がそうしているのは良く見ているはずです。
他にも、寄りかかったり寝たりするわけでもないのに電車で端の席に座りたがる人も多いですよね。
こういった行動は、自身の領域に踏み込ませないよう、自ら距離を取ろうとしているのです。
電車の端の席は、手すりや壁があるので境界線が引けて隣接する人を減らせます。
有るのと無いのとでは大違いです。
このように、普段目にしている人の行動でもパーソナルスペースを感じられることが意外とありますよ。
スポンサーリンク